到点『マージナル・オペレーション』(マジオペをおすすめ)繋コンボ!

漫画

『マジオペ』をおすすめしたい! つなコン・到点

 

『マージナル・オペレーション』メモ

紹介
メディア:小説、漫画。
ジャンル:ミリタリー、傭兵、子育て、旅、SF。
制作:原作小説/芝村裕吏、しずまよしのり(挿絵)、星海社FICTIONS。漫画/キムラダイスケ、講談社、アフタヌーンKC。
ストーリー:民間軍事会社に転職してしまったアラタ。オペレーターとしての訓練に励む中、彼は自分が指揮する少年兵達と出会う。

こんな人におすすめ
・ミリタリーオタク
・アジアが好きな人(舞台の変遷:中央アジア→日本→東南アジア→東アジア)
・子供好き(人によってはきついかもしれないので注意)
・善意や正義に関わる葛藤やコンプレックスを持つ人

随筆メモ
・小説、漫画 既読。
・個人的には小説推し。情報量、テンポ、キャラクターデザイン、空気感において。加えて、ジブリールにコスプレなんかをさせた漫画関係者達は罪深い……。
・独身男性の子育て奮闘記。なお少年兵。
・国際性豊か。それでいて、穏やかな気性の日本人主人公の一人称視点であるため、日本人にとって読み難いという事は無いはず。
・濃厚なリアリティが本作の大きな見所の一つ。異国の文化や価値観、国や町の雰囲気、戦争の空気、どれもそう簡単に見聞きできない情報だが、非常に納得のいく描かれ方をしている。
・しっかりエンタメ作品なのであまり気張る必要はないが、不意に訪れる悲劇には注意。戦争映画の人死さえキツいという方は読まない方がいいかも。
・架空の歴史が混ざってくるため、「歴史を学ぶ」という意図にはそぐわないだろうが、「歴史を作る」という事については考えさせられる物語。
・初めて出会った時は続きが読みたくてもお金が無かったため、近くの図書館に全巻(当時は全五巻)入荷して貰った。その後2年くらいの間に2度は借り直しては読み返したはず。今でも偶に読むのでもう6周くらいはしているかも。
・最初は単行本の値段がやや高い気がしたが、情報の質と量・その取材の手間・それらを上質なストーリーに落とし込む作家力等を鑑みると、こんな値段でいいのかとも思う。
・ホームページで序盤が試し読みできる点も好印象。
・2021年現時点でシーズン2がクライマックス直前。叶うなら一生続いて欲しい作品。
・主人公 アラタは、鈍感系チート主人公の一完成形だと個人的に思っている。思考が合理的かつ円滑な主人公の一人称視点である事によって、読者は主人公のチート感に気付きにくい所が演出として巧妙に感じる。
・信仰を重んじる子供達の言動にはなんだか襟を正される。 

繋コンボとは

繋コンボとは

つながりコンボ。略して つなコン。
既知の作品を入口として、新たな作品をおすすめする企画。
ジャンルの垣根を越える、越境比較レビュー。


 

新しい物と出会いたい!
はずなのに、中々モチベーションが湧かない……。

そんな貴方に「繋コンボ」を提案させて下さい!

既知の物・身近な物を手掛かりにできれば、縁遠かった物でも興味が湧くはず!
また、好きな物を起点として関連を意識すれば、好奇心やモチベーションの持ち越しもできるかも!

作品鑑賞のスタートダッシュを決めるべし!
自身のやる気を煽り、未踏の領域へ踏み込む勢いを得ましょう。
部分的にでも作品に没頭できたなら、記憶や心に残り易くなります。得るモノが一つでも多く保証されるなら、恐れず新鮮な気持ちで新しい物にチャレンジできるはず!

本コンボは管理人 よしやの主観が基であり、情報の正確さは保証できません。
反面、繋コンボの記事を見れば、コンボ作成者の嗜好や遍歴がある程度確認できます。
他の記事も是非お試しの上、参考にするべき発信者かどうか、ごゆっくりお確かめ下さい。

以下の作品に触れた方へ『マジオペ』をおすすめしたい! 到点コンボ

コードギアス 反逆のルルーシュ

繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! 本作の主人公アラタは人格者にして有能な指揮官。扇要の穏やかな気性と人望をベースにルルーシュやシュナイゼル・エル・ブリタニアの頭脳を混ぜたような男。ほんのり枢木スザク風自罰感情を添えて。ルルーシュの「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」という台詞にも反しない公正な人物。

Fate/Zero

繋コンボレビュー
・エッセンスコンボ! 衛宮切嗣のミリタリーな技術や価値観が好みの方に『マージナル・オペレーション』をおすすめ。
・キャラクターコンボ! 衛宮切継のように幸せが苦痛な自罰系人物が気になる方に主人公アラタをおすすめ。切継よりも穏和な言動。しかし冷徹な合理性は近しい物を感じる。戦争を嫌いながら戦いに身を投じ続ける点も同様。戦果の規模や外聞的には「子供使い」アラタの方がヤバめ。一方で、アラタの方が少しずつ世界を救っている感があり、なおかつ所々で幸せそうなので、切継への憐憫が倍増。

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・『フェイトゼロ』に繋がる作品まとめ(to フェイトゼロ)
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幼女戦記

繋コンボレビュー
・ジャンル&世界観コンボ! ミリオタ垂涎のリアリティ。色々とハードな『幼女戦記』と比べて『マジオペ』はややライトな作風。しかし現代的な軍事事情が明らかになっていくと、リアルな分精神的にはやっぱりハード。
・キャラクターコンボ! ターニャ・デグレチャフが好きな人に、主人公アラタをおすすめ。この二人を並べるべきかやや悩んだが、両者とも現代日本人の感覚を持ちながら軍事に携わっているという点、無神論者である点、そして敵味方どちらであったとしても両者の相性は悪くないんじゃないかという個人的な妄想、以上三点よりコンボとして提案してみる。

・主人公が傭兵であるが故の世知辛さや試行錯誤も『幼戦』とは異なる魅力。戦力がそもそも足りない。
・蛇足だが、ターニャから見れば、ジブリールはややMAD寄りかもしれない。

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辺境の老騎士

繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! 「人民の騎士」たらんと己に任じるバルドに対し、本作の主人公アラタは少年兵達の親たらんと日々励んでいます。また、バルドが武の雄ならば、アラタは智の雄であり、活躍の仕方は大きく異なります。現代、ミリタリー、戦術などなど、ジャンルは『老騎士』と大きく異なって見えますが、主人公アラタは、バルドと同様に人道を体現するモデルの一例として相応しいキャラクターであると判断し、紹介させて頂きます。

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NieR:Automata ニーア オートマタ

繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! 機械生命体パスカルの子供達を守り育てんという親として真っ直ぐな在り様が好ましい人に、本作の主人公アラタを紹介させて頂きたい。成り行きから子供達を養育しなければならなくなった独身男性の奮闘記、と称するには大変血生臭い作品ですが、親と子の関係について深く考えさせられます。

・一部、ニーアシリーズに劣らず苦々しい場面や描写もございます。多少ご注意の上、しかし大いに期待してお試し頂けたら幸いです。

アメリカン・スナイパー

繋コンボレビュー
・ジャンルコンボ! ミリタリー。もう少しエンターテインメント寄りなミリタリー作品を求める方に『マージナル・オペレーション』をおすすめ。
・ストーリーコンボ! 過酷な現実を前にして主人公の心が擦り減っていく。子供の参戦。麻薬じみた義務感。家族との不和。
自ら引鉄を引く狙撃手と他人に引鉄を引かせる指揮官では、一体どちらが厳しいだろう。


おわり。
皆様の充実した喜びを願って。

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