『進撃の巨人』に触れた方へおすすめしたい! つなコン
繋コンボとは
つながりコンボ。略して つなコン。
既知の作品を入口として、新たな作品をおすすめする企画。
ジャンルの垣根を越える、越境比較レビュー。
面白かった!
さて、そろそろ寝るか。
今度友達に話そう!
などと言って、作品を息抜きや話の種にしか活用していないそこの貴方。
もったいないと思いませんか?
そこで生まれた興奮を、没頭を、満足感を、その場限りで収めてしまうなんて。
得られた感動を活かしたい。そう思った貴方に「繋コンボ」を提案させて下さい!
「強くてニューゲーム」ならぬ「面白くてリスタート」。
何に繋がっても良し。漫画、小説、アニメ、映画、ドラマ、演劇、ドキュメンタリー、音楽、ゲーム、配信動画、書籍、論文、随筆、詩、写真、絵画等芸術作品……等々。
感動や学びの有機的連鎖を目指そう!
どんな繋がりに惹かれるか、自己分析に活かしてみても良し。
『進撃の巨人』に触れた方へ、以下の作品をおすすめしてみたい! 起点コンボ
超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド/鈴木祐
繋コンボレビュー
・昇華コンボ! 作品内の鬱屈とした感情が気になった人、共感し過ぎて心が沈んでしまった人などにおすすめ。有用なテクニックを学ぼう。
紹介
・メディア:本。
・ジャンル:ハウツー本、心理学。
・著:鈴木祐、鉄人社。
・内容:「ストレス対策は質より量!」と謳い、ストレスと闘う工夫の数々を科学的根拠を添えて教えてくれるハウツー本。100のメソッドでストレスを把握し、受容し、解消して、さらには無敵のメンタルを目指す。
こんな人におすすめ
・ストレスに対して無策の人。
・慢性的なストレスを抱えている(ストレスフルな状態が常態化してしまっている)人。
・ノウハウに理屈と根拠も添えて欲しい人。
・それでいてコンパクトに纏めて欲しい人。
・ノウハウの数が欲しい人。
・「数撃ちゃ当たる」戦術が嫌いじゃない人。
随筆メモ
・心の調子は工夫次第で整えられるという事実に気付かせてくれる。
・ストレスと闘う100の答えでありヒントでもある。試し、計測し、選択し、組み合わせる事が大切。
・小見出しや太字などが多く読み易い。
・個人的には、一家に一冊置いてあっても良い気がする。
こちらの記事も是非ご覧下さい!
・『超ストレス解消法』に繋がる作品まとめ(to 超ストレス解消法)
>>>到点『超ストレス解消法/鈴木祐』(超ストレス解消法をおすすめ)繋コンボ!
・『超ストレス解消法』から繋がる作品まとめ(from 超ストレス解消法)
>>起点『超ストレス解消法/鈴木祐』(⇒おすすめ)繋コンボ!
マインドセット「やればできる」の研究/キャロル・S・ドゥエック
繋コンボレビュー
・昇華コンボ! 壁内における内面的な閉塞感が気になった人におすすめ。人は学ぶ事や変わる事ができるという希望を与えてくれる。
紹介
・メディア:本。
・ジャンル:心理学。
・著:キャロル・S・ドゥエック、今西康子(訳)、草思社。
・内容:人の信念が持つ力について、科学的根拠や世界の著名人を実例に挙げて追求している。望ましい心構えの在り様、気の持ち方を教えてくれる。
こんな人におすすめ
・情動の馬力や柔軟性、学びのモチベーションを上げたい。
・信念や心構え、偏見といった物に関する知見が知りたい。
・卑屈
・恥ずかしがり
・将来が不安。
・心が狭い。
・固定観念に囚われがち。
・人の成長が信じ切れない。
随筆メモ
・人間は学べる! 成長できる! 諦めなくたって良い!
・固定観念に囚われて自分や他人を見限ったりしなくて良いという示唆が大変心強い。
・頭と心の片隅に置いておく価値のある本。
こちらの記事も是非ご覧下さい!
・『マインドセット』に繋がる作品まとめ(to マインドセット)
>>>到点『マインドセット「やればできる」の研究/キャロル・S・ドゥエック』(マインドセットをおすすめ)繋コンボ!
・『マインドセット』から繋がる作品まとめ(from マインドセット)
>>>起点『マインドセット「やればできる」の研究』(⇒おすすめ)繋コンボ!
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代/アダム・グラント
繋コンボレビュー
・昇華コンボ! 壁内の格差や心無い人々が気になった人、もしくはサシャのお父さんのような度量の深い人物が好きな人におすすめ。善良さを表に出す勇気を与えてくれる。
紹介
・メディア:本。
・ジャンル:組織心理学。
・著者:アダム・グラント、楠木建(訳)
・内容:ギブ&テイクという概念に一石を投じる一冊。「ギバー」(惜しみなく与える人)の才能について多くのページが割かれている。
こんな人におすすめ
・道徳的な行動に躊躇いや恥じらいがある。
・親切のメリットとその根拠を知っておきたい。
・人の優しさを肯定したい。
随筆メモ
・ギブ&テイクという考えに心地良い新風を論理的に吹き込む一冊。
・自分の善性に勇気を与えてくれる。
・要所が太字になって強調されているので拾い読みし易い。
・ちらっと言及されていただけだが、ミシガン大学ウェイン・ベイカー教授 他による、人脈ネットワークを行き交うエネルギーの流れに関する研究(p 101)が印象的だった。他者との交流において、エネルギーを「与えられる」「奪われる」という焦点が個人的に目から鱗。願わくば、人にエネルギーを与えられる人間になりたいものだ。
こちらの記事も是非ご覧下さい!
・『ギブテ』に繋がる作品まとめ(to ギブテ)
>>>到点『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代/アダム・グラント』(ギブテをおすすめ)繋コンボ!
・『ギブテ』から繋がる作品まとめ(from ギブテ)
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辺境の老騎士
繋コンボレビュー
・世界観コンボ! 巨人のような人類の敵が気になる人は、『老騎士』の「魔獣」も気になるはず。一般生物の延長線上にある形態、人間にのみ反応する、死に難く特殊な武器が効果的、などの共通点が挙げられる。
・〃コンボ! 世界を取り囲む壁の存在。「大障壁」。なお『進撃』のような不自由の象徴ではなく、世界の果てを表す大いなる存在、という印象。
紹介
・メディア:ウェブ小説、書籍、漫画。
・ジャンル:ハイ・ファンタジー、短編シリーズ。
・エッセンス:旅、騎士、高齢、食、伝説。
・制作:原作ウェブ小説/支援BIS。書籍/支援BIS、KADOKAWA。漫画/菊石森生、講談社。
・ストーリー:老いた騎士は死に場所を探して旅に出る。相棒の馬を供に、珍しい風景や食べ物を巡る気侭な旅路。しかし、それは大いなる冒険の幕開けだった。
こんな人におすすめ
・正統派ファンタジーが読みたい。
・道徳的な物語が読みたい。
・冒険活劇が好み。
・高齢者の活躍が好ましい。
・グルメな表現が好み。
・長編が苦手な人。話を飛ばしても良いとまでは断言できないが、ほとんど一話完結の構成となっているため、読むテンポは作り易いはず。
随筆メモ
・老いた騎士の生き様を見事に描き切った壮大な異世界ファンタジー。実は飯テロ。
・旅路で見えてくる人の在り方や世界の神秘から、人の生について考えさせられる作品。
・登場人物が魅力的に尽きる。主要人物以外にもちゃんと生きている空気を感じる。
・着眼点が細やか。その上過不足をほとんど感じない。
・読む際の難点がほとんど思い付かない。
・結末の充足感を思い返すだけでも胸が一杯になる。
・小説の中では個人的に一押し。これほどの充足感を与えてくれた作品はそう無い。これほどの感動がネットで無料でも味わえる驚き。
小説家になろう 作品ページ/作者のマイページ
カクヨム 作品ページ/作者ページ
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・『老騎士』に繋がる作品まとめ(to 老騎士)
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・『老騎士』から繋がる作品まとめ(from 老騎士)
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ぼくらの
繋コンボレビュー
・世界観コンボ! 未知の敵、多大な犠牲。
人類に心臓を捧げざるを得なくなった子供達の物語。
紹介
・メディア:漫画、アニメ、小説。
・ジャンル:SF、ロボット、群像劇。
・エッセンス:少年少女、子供、決闘、代償、不可避、家族、悲劇。
・原作漫画:鬼頭莫宏、小学館。アニメ:GONZO、森田宏幸。小説:大樹連司、小学館。
・ストーリー:謎の男にゲームの誘いを受けた子供達は、訳も分からぬ内に巨大ロボットに乗せられ、命を賭した戦いに身を投じる事となる。
こんな人におすすめ
・悲劇やバッドエンドに耐性がある。
・自分の「子供」の部分や「大人」の部分と向き合いたい。
・死と向き合いたい気分。
・多様な人間性や価値観が見たい。
随筆メモ
・漫画を既読。
・命の尊さを切実に訴える作品。残された命をどう使うか。約束された死から生を考えさせられる。子供達の生き様を見よ。
・悲痛な感触が多めのため、悲劇に耐性のある方向け。
・子供達の心が尊く、美しい。
・大人達の奮闘も丁寧に描かれていて心の琴線に触れる。
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・『ぼくらの』に繋がる作品まとめ(to ぼくらの)
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・『ぼくらの』から繋がる作品まとめ(from ぼくらの)
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灼眼のシャナ
繋コンボレビュー
・ストーリーコンボ! 人喰いとの闘い。対極:自我のある敵。
・人類に心臓を捧げたいという人はほぼ皆無。戦士達の出発点は主に復讐心であり、しかもそのために心臓は前払い。
・戦いの被害が単純な死だけでない緊張感。
・グロは無し。負傷の描写でさえしばしば美しい。
紹介
・メディア:小説、漫画、アニメ、ドラマCD、ゲーム。
・ジャンル:現代ファンタジー、アクション、高校生、ボーイミーツガール、ラブコメ。微笑ましいラブコメ要素は中盤まで、後半はほぼ戦争。
・エッセンス:闘い、愛、成長、旅立ち、思春期、異能バトル、定住型ヒーロー、人喰いの怪人、暗闘、世界の均衡、複雑な勢力図、長命、陰の歴史、「萌え」と「燃え」。
・制作:原作小説/高橋弥七郎、アスキー・メディアワークス(電撃文庫)。
・ストーリー:少年は非現実的な怪物に突如襲われ、そして名も無き少女に救われる。少女からこの世の真実を聞かされ、少年は否応なく非日常を生きることとなる。
随筆メモ
・ライトノベルの金字塔の一角。
・小説、アニメ、漫画を既見。
・個人的には小説がおすすめ。この作品の妙を映像で表し切るのは困難。
・作者が謳う「痛快娯楽アクション小説」の看板に偽り無し。戦いの被害が単純な人命だけでない緊張感。熱い闘いの中にロマンスが絶妙に融合。
・進む毎に壮大になっていく物語と、それに伴って大変な数となっていた伏線の大回収劇は圧巻の一言。
・硬派オタクのつもりだった私も萌えを認めざるを得なくなった作品。
こんな人におすすめ
・娯楽小説が読みたい。
・社会的背景や歴史的背景のある現代ファンタジーが好み。
・成長のある物語が好み。
・思春期の繊細な心模様が見たい。
・熱くなりたい。
・甘酸っぱい気持ちになりたい。
・バトル漫画が好み。
・異能バトルが好み。
・濃厚なアクション描写が好ましい。
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・『シャナ』に繋がる作品まとめ(to シャナ)
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東京喰種 トーキョーグール
繋コンボレビュー
・ストーリーコンボ! 人喰いとの闘い。対極:『進撃』の巨人には自我が無いが、『TG』のグ―ルは人間に近く自我や社会性を有する。
紹介
・メディア:漫画、アニメ、実写映画など。
・ジャンル:青年漫画、現代ダークファンタジー、バトル、バイオレンス、ホラー。
・エッセンス:文学青年、カニバリズム、異種族間闘争。
・制作:原作漫画/石田スイ、集英社。アニメ/ぴえろ。実写映画/萩原健太郎、窪田正孝。
・ストーリー:人喰いの亜人種「喰種」が存在する世界。文学青年の金木研は、ある出来事を境に喰種となってしまう。残酷過ぎる現実に放り出された青年の命運や如何に。
随筆メモ
・漫画、アニメ既見。
・個人的には漫画推し。
・文学青年である主人公の感受性が豊かで、類似のキャラクターはそういない。
・物語の俯瞰が難しい。細かな描写がグロテスクで恐ろし気な上に、ストーリー上もミステリーや狂人の奇行が目立ち、さらには勢力図が複雑。
・しかし、成り行きとしてはシンプルに人命や倫理に関わる葛藤や衝突が多く、取るべきリアクションは分かり易い。垣間見える人々の思想や思惑も、善悪それぞれが際立って見える。
・バトル物としては、各キャラ固有の能力や武装が目を引きつつ、常套戦術や集団戦術など体系的な戦法も多く描かれており、戦闘描写にリアリティを感じられる所が多い。
・グロ注意。
・アニメOP曲が好き。
GANTZ ガンツ
繋コンボレビュー
・作風コンボ! グロ注意、人間の醜い姿、人命が安い。
紹介
・メディア:漫画、アニメ、実写映画、CGアニメ映画。
・ジャンル:青年漫画、SF、現代、アクション、バイオレンス、スプラッタ。
・エッセンス:クリーチャー、人間の負の面、安い人命、グロ注意。
・ストーリー:電車に轢かれて死んだはずの少年達は、気付くと見覚えの無いマンションの一室にいた。その場にあった大きな黒い球から指示を受け、少年達は恐ろしいミッションへ駆り出される。
随筆メモ
・容赦の無い暴力や出血を見せつけられる。
・SFチックな武器を手に、奇妙な怪物達との闘いを強いられる現代人達。
・醜悪な人間性が見られる頻度がやや過剰。精神衛生が心配になると共にちょっと食傷気味にもなるので、そういうお決まりの演出と思った方が良い。
・スピンオフ多数。死者が問答無用に闘いへ送り込まれる、というシステムの使い勝手の良さが窺える。様式美&機能美。
こちらの記事も是非ご覧下さい!
・『ガンツ』に繋がる作品まとめ(to ガンツ)
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・『ガンツ』から繋がる作品まとめ(from ガンツ)
>>>起点『GANTZ ガンツ』(⇒おすすめ)繋コンボ!
おわり。
皆様の充実した喜びを願って。