『図書館の魔女/高田大介』をおすすめしたい! 繋コンボ!

一体どのレビューを参考にしたら良いの?
沢山あって迷ってしまう……
そんな貴方に「繋コンボ」を提案させて下さい!
繋コンボとは
つながりコンボ。
好きな漫画など既知の作品を入口として、新たな作品をおすすめする企画。
ジャンルの垣根を越える、越境比較レビュー。
繋コンボの記事を見れば、コンボ作成者の嗜好や遍歴もある程度確認できます。参考にするべき発信者かどうかお確かめ下さい。
本ブログ内の繋コンボは、管理人 よしやの主観が基です。情報の正確さは保証できませんが、よしやと趣味が合う方には特に沢山のおすすめができるはず!
以下より本題に入ります。
『図書館の魔女』随筆メモ
紹介
・メディア:小説。
・ジャンル:異世界政治。
・エッセンス:ファンタジー?、思索、推理、外交、雑学系、手話。
・著:高田大介、講談社。
・ストーリー:少年キリヒトは、「高い塔の魔女」マツリカに仕える事になる。権謀術数を巡らせ魔女と畏れられる彼女は、声を持たない少女だった。
随筆メモ
・「魔女」という言葉が出るが、魔法が存在するわけではなく、畏怖の対象という比喩的な意味合い。
・活字中毒者垂涎の一作。
・緻密過ぎる文章が人を選ぶが、名著に違いはないと思うので推薦してみる。
・お試しの方には文庫版か電子書籍がおすすめ。単行本だと上下巻で600ページと800ページという素晴らしい厚みを誇るので、購入する際は注意。転じて、厚みに興奮する方には単行本がとてもおすすめ。
・戦闘描写が好みの方は注意が必要。戦いはあるにはあるが、とても少ない。思索や推理、議論がメインコンテンツ。
・白熱する推理。言語や風俗、記録等から必要な情報を読み解く過程が濃密過ぎて、この本自体が非常に重い読み物と化している。ストーリー自体はそこまで難解じゃないため、全体としては取っ付き難くはないはずだが。
・私は内容の半分も飲み込めていない気がするが、それでも面白い。
・相当な読書家相手でないと、日常会話の流れでは推薦できない類。ここで吐き出せて一安心。
・皆さんがどんな感想を抱くのかは未知数。何だかドキドキする。
・登場人物の誰もが一筋縄ではいかない感じ。
こんな人におすすめ
・活字愛好者
・頭を使う物語が好みの人
・雑学のある物語が好みの人
・知的なキャラクターが好みの人
以下の作品に触れた方へおすすめ!
指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)
繋コンボレビュー
・おまけコンボ!原作小説である指輪物語を手に取った事があるような活字中毒者におすすめ。
ジャンルは大分違いますが、お試しあれ。
精霊の守り人
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・世界観コンボ! 異国情緒が好みの方におすすめ。和風でも中華風でも西洋風でもない。よく知らないが東洋文化風かも? 何にせよ、異質にして細やかな世界観。文章自体が細やかなので、設定が云々というより作者の性質かも。
狼と香辛料
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・演出コンボ! 社会の描き方が緻密。街の商売や職人に関する描写が細かい。
鬼滅の刃
繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! 炭治郎達のように感覚が鋭いキャラクターが好みの方に、主人公 キリヒトがおすすめ。彼の感覚の鋭さは異常の一言。足音で人を当て、掌で主人の言葉を聴き分ける。常にヒロインと寄り添っている所も、一見炭治朗とねず子の関係に近い。
コードギアス
繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! ルルーシュやシュナイゼルのような策師が好みの方に、マツリカと側近達がおすすめ。
『図書館の魔女』はコードギアスほど娯楽色は強くないので、その点は注意。
キングダム
繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! 昌文君や李牧のような策師が好みの方に、マツリカと側近達がおすすめ。
・エッセンスコンボ! 文官の働きが好みの方にもおすすめ。『図書館の魔女』は賢者とその補佐達がメインキャラクター。
最強のふたり
繋コンボレビュー
・キャラクターコンボ! フィリップ と マツリカ。知的な富裕障害者。マツリカは聾啞者でありながら、障害を物ともしない頭の冴えが魅力。
『最強のふたり』の主人公二人は対等な関係性で互いに良い影響を与え合うが、『図書館の魔女』マツリカと主人公キリヒトには固めの上下関係があり、マツリカが導き手になりがち。しかし、そんな彼女にとって掛け替えの無い存在となっていくキリヒトの存在が興味深く、上下があっても心地良い関係性。
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・『最強のふたり』に繋がる作品まとめ
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幼女戦記
繋コンボレビュー
・ストーリーコンボ! 政治描写が好きな人におすすめ。議論・討論や情報リテラシーが濃密。
・キャラクターコンボ! ターニャ他司令部の皆さんのような策師が好みの方に、マツリカと側近達がおすすめ。
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・『幼女戦記』から繋がる作品まとめ(from 幼女戦記)
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映像研には手を出すな!
繋コンボレビュー
・ストーリーコンボ! 金森さやかの口達者な所や政治的行動が好きな方におすすめ。議論・討論や情報リテラシーが濃密。
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・『映像研には手を出すな!』に繋がる作品まとめ(to 映像研)
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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
繋コンボレビュー
・テーマコンボ! 情報リテラシーな話が好みな方におすすめ。白熱する推理。
・ジャンルコンボ! 政治(内政・外交)。政治の比重や情報の濃度は『図書館の魔女』の方が圧倒的に上と感じる。その分読み味が重いので注意。
・キャラクターコンボ! 『本好きの下剋上』の主人公マインは体の脆弱さがハンデとなっているが、対して『図書館の魔女』のマツリカは発声障害である。重すぎるハンデを抱えて強く生きる人物は美しい。
大長編である『本好きの下剋上』が読める人なら、文字通り重厚な『図書館の魔女』も読めるはず。頑張れ!
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龍盤七朝DRAGON BUSTER/秋山瑞人
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・おまけコンボ! ドラバスの作風や涼孤のキャラクターが好きな方は、『図書館の魔女』主人公 キリヒトも好きになれるのでは? 鋭敏な感覚を持つ、大人し気な使用人。
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信長の庶子/壬生一郎
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おわり。
皆様の充実した喜びを願って。