本日の心理学用語〜持続性バイアス〜
今日は「持続性バイアス」についてです!
皆さんは朝からついていない事が起こるとそれがずっと続くと思ったことはありませんか?
それが「持続性バイアス」です。
「持続性バイアス」とは「今の状態がこれからもずっと続くと思ってしまうバイアス」のことです。
例えば、朝、出社時に空からカラスの糞が落ちてきたら、「今日はいい事が絶対に起こらない。商談も、プレゼンも失敗するかもしれない」なんて思う事が。。
それでは、この「持続性バイアス」の映画での使われ方をみていきみましょう!
今回の題材は以下の映画!
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「空飛ぶタイヤ」
作:池井戸潤
監督:元木克英
概要
三菱自動車製大型トラックの脱輪による死亡事故とそれにまつわるリコール隠しが題材になっている映画。
あらすじ
赤松運送が保有する大型トラックが脱輪を起こし、それによって死亡事故が起こった。この脱輪は赤松運送側の整備不良が原因と判断された。
この判断により、赤松運送は取引先からの取引中止を受ける。これをきっかけに赤松運送は存続の危機に立たされる。
「持続性バイアス」の参考シーン
脱輪による死亡事故は赤松運送の整備不良が原因。
これによって、赤松運送は「人殺し」のレッテルを貼られることになる。
このレッテルを貼られた企業と取引をしたいと思う企業は少なく、赤松運送の仕事はどんどん減っていきます。
同じように、今までお金を貸してくれていた銀行も、お金を貸してくれなくなってしまう。
途方にくれてしまう赤松運送の社長。
この会社、赤松運送は社長が父から引き継いだものである。社長は自分の父の墓前の前でうなだれて、座っている。
その姿をみた社長の奥さんは
「会社なんて継ぐんじゃなかったって思っているでしょう?」
と問いかける。
社長は
「なんで分かった?」
という。
社長は、自分の会社の取引先がなくなり、お金を貸してくれる銀行もなくなる、この危険な状況がどこまでも続くと思っていたんですかね。
だとしたらこれは「持続性バイアス」です。
持続性バイアスって?
これは「今の状況がずっと続くと思い込むバイアス」のことです。
例えば、日々テレビではコロナで何人が感染しましたと報道して、その累積感染者数は増加の一途をたどっています。
そんなニュースを見ていると、これがずっと続くと思いませんか?
だとしたら、あなたは持続性バイアスにはまっているのかもしれませんね。
「今の状況がずっと続くかもしれない」と考えてしまった時は、こう問いかけてください。
「何を根拠にずっと続くと思っているのかな?続く証拠があるのかな?」
こうを問いかけることで思い込みに拍車がかかるのを止めることができます。
立ち止まって、冷静になりたいものです。