随筆メモ『こころを学ぶ ダライ・ラマ法王 仏教者と科学者の対話』1

『こころを学ぶ ダライ・ラマ法王 仏教者と科学者の対話』(著:ダライ・ラマ法王、村上和雄、志村史夫、佐治晴夫、横山順一、米沢登美子、柳沢正史、矢作直樹、河合徳枝。講談社)に関する随筆メモ。

著者達の肩書は以下の通りです。引用なので、今も同様かは分かりません。
・ダライ・ラマ法王(チベットの精神的最高指導者)
・村上和雄(筑波大学名誉教授、国際科学振興財団バイオ研究所所長)
・志村史夫(半導体研究の第一人者、静岡理工科大学教授)
・佐治晴氏(ゆらぎ理論の第一人者、鈴鹿短期大学学長)
・横山順一(ビッグバン研究の第一人者、東大大学院医学系研究科付属ビッグバン宇宙国際研究センター教授)
・米沢登美子(女性初の日本物理学会会長、慶應義塾大学名誉教授)
・柳沢正史(眠りの分子薬理学的研究の第一人者、筑波大学、テキサス大学、サウスウェスタン医学センター教授)
・矢作直樹(『人は死なない』の著者、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授)
・河合徳枝(人間の幸福感をフィールドワークで研究、早稲田大学研究院客員教授)
・他三名。

読書二週目にて随筆開始。読書と並行して書こうとしたら筆が止まってばかりだったため、一周目は言及すべき文章に当たりを付けておくだけに留め、一旦読み通してから書き始める方針に変更。

本書は、2012年11月に開催された『ダライ・ラマ法王と科学者との対話~日本との発信~』という催しの内容をまとめた物です。

私がそもそもこの本に目を付けたのは、「仏教者と科学者の対話」「花にこころはあるのか?」などの文句に興味が引かれたのと、名前以外によく知らなかったダライ・ラマ法王の人となりを知りたかったからです。
本を開く前の私の予想では、法王があくまで仏教者としての知識や経験をもって、寛容の心で科学を受け入れる様が描かれているのだろうと思い込んでいました。
しかし、どうにも様子が違うようだという事は直ぐに察せられました。

本書の冒頭は、以下のようなダライ・ラマ法王猊下の紹介から始まります。
「チベットの精神的最高指導者」「観音菩薩の生まれ変わり」「40年ほど前から宇宙論、神経心理学、量子物理学などを学ぶ」「およそ30年にわたって科学者との対話を定期的に行なっている」など。

私としては、え、法王ってそんな方だったの? と驚きっぱなしです。
観音様の生まれ変わりというのも初耳ですし、何十年も科学を学び専門家と対話まで行なっている仏教者の方がいるという事実にも驚きです。確かによく考えてみればそういう研究熱心な宗教家がいても何もおかしくないのですが、まさか仏教徒において、一宗派のトップたるダライ・ラマ法王がそんな気質の方だとは露知らず。

まぁタイトルの時点でいくらかの期待はあったのですが、その期待を裏切らない本の入りにやや興奮しました。

さて、イベントの内容は、村上和雄氏が以下のようにまとめています。
“対話は、遺伝子科学、医学、物理・宇宙学にわたり、世界の諸問題の解決のために科学と宗教が境界線を越えて人類にどう貢献できるかを語り合いました。そして日本がこれからどのような役割を担っていくかも。”

科学と宗教の交差、『とある』シリーズかな? いや待て、オタク仲間に向けたジョーク未満のシグナルとしてその名を挙げてみたが、実際とあるシリーズで科学と宗教の関わりに関心を持った人にこの本を薦めてみるのは有りかも。敷居は高いかも分からないが、有意義ではあるはず。

まぁそれはさておき、科学と宗教が持つ可能性を示唆しつつ、ナショナリズムと言って適切か分からないが、日本人のそういう意気も煽ってくれる、良い前書きでした。

さてこれより本文、に入る前に目次について。
目次は、セッション毎の大まかなジャンルと研究者の名前及び講演テーマのみを記載。
非常に簡略的で、目次から内容を推察したいという方には不便。一場面を読み返したいと思った時も探し辛い。話の中身が実際はもっと細かいトピックで分けられているのに、残念である。
すっきり簡潔な目次が好みだという方には良いかもしれない。

では本文へ、行こうと思っていたが切りが良いのでまた次回。

閲覧お疲れ様でした。自然画像で頭を休めて下さい。

 

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