本日の心理学「連合の原理」
今日も映画と本を利用して、心理学用語についてお話していきます!
例で取り上げる映画は「それでも夜は明ける」
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参考本は「影響力の武器」
皆さんはビジネスマンがなぜスーツを着ていると思いますか?
「お客さんに信頼を得るため?」
と思ったそこのあなたは鋭いですね!
そうなんです。科学的にもスーツを着ることはお客さんの信頼を得やすいと言えます!
なぜなら、そこには「連合の原理」が働くからです。
連合の原理って?
これは「ある物を評価する際に、それに付随するものによって評価が左右されてしまう」ということですね。
例えば、先ほどのスーツの例で言うなら、車を買う際に接客してくれる担当の人が高級そうなスーツを着ていて、髪はワックスでパリッと整えていたとします。
そして、その人があなたに車を勧めてきました。
その人は、にこやかに
「この車は我が社の新製品で、今、売れ筋の商品です。」
と言ったとします。ちなみにこれは確実に正しいこととします。
ここで、この接客をしてくれる人、ジャージにサンダルだったとしましょう。
そして、同じようににこやかに同じセリフを言います。
さて、あなたがお客さんだとしたら、どちらのシチュエーションでの言葉を信じますか?
おそらく大半の人がスーツを着ている人を信じると思います。
ただ、よく考えてみてください。
言っている内容は同じで、確実に正しいんですよ?
もし、言っている内容が同じでも、スーツの人の方が信頼できると言うなら、それは「連合の原理」が働いているからかもしれませんね。
ちなみにあなたはスーツに対してどんな印象がありますか?
「仕事ができそう」
「しっかりしている」
などなど
つまり、あなたがスーツに対して「しっかりしている」という印象を持っているなら、そのスーツを着ている人が出してくる情報に対して、信頼できると自然と思うはずなのです。
なぜなら、スーツに対してあなたが感じている「しっかりしている」という情報が、その人の言う言葉の真偽を判断する際に、付随してくるからです。
逆に、ジャージに関しては「しっかりしている」という情報はなく、むしろ「車の商談にジャージで来るなんて、抜けている人に決まっている」なんて思ったなら、連合の原理はマイナスに働き、その人の言葉はいくら正しくても、「間違っている」と思われるかもしれません。
これが「連合の原理」です。
連合の原理を映画で学ぼう!
映画「それでも夜は明ける」
概要
まだアメリカに奴隷制がある時代
奴隷制とは人の肌の色でその人が所有されるものであるかを決める事
例えば、肌の黒い人物が肌の白い人物に所有されるという風にだ。
物語の主人公はソロモン・ノーサップという黒人。
彼は所有されない黒人、自由黒人である。
自由黒人とは奴隷制の中でも法的に自由が認められている黒人である。
しかし、彼はある人物たちに酒場で睡眠薬を飲まされ、「逃げ出してきた奴隷」として、所有物として売られてしまいうという始まり。
監督
スティーヴ・マックイーン
出演
キウェテル・イジョフォー
「連合の原理」のシーン
ソロモンは奴隷としてある白人の家に連れてこられました。
そこでの所有者はウィリアム。
ソロモンの所有者であるウィリアムが奴隷に向かって聖書の一節を読みます。
これは毎朝の日課であるため、毎日、行われます。
さらに、ウィリアムがみんなの前に立つというのは、先生のような立ち位置です。
さて、皆さんに質問ですが、聖書に関してどのようなイメージがありますか?
さらに、先生についてはどんなイメージがありますか?
神聖なものや、偉いものっていうイメージがありますよね。
これによって、奴隷の所有者である旦那様は、自分に「偉い」というイメージを重ねることで、自分の指示に従いやすく、誘導しているわけですね。
まとめ
私たちが判断をする時に「イメージ」に引っ張られることがないか注意したいものです。